古民家の湿気・冷気・カビの悩みは、多くの人が抱えている問題です。
僕の家(築古の木造)も、寝室の湿気が強く、畳の下から冷気と湿気が上がってくる状態でした。
そこで試したのが 防湿シート(タイベック ソフトタイプ)を床下に敷くDIY。
結論からいうと、
空気の軽さ、湿気の消失、寝室の快適さ が一気に改善。
この記事では、実際に敷いたときのリアルな体験をもとに、効果・注意点・おすすめ品をまとめます。
Contents
結論:古民家の湿気対策には「タイベック ソフトタイプ」が最適だった
古民家の湿気・隙間風対策としていろいろ試した結果、
タイベックの防湿シート(ソフトタイプ)一択 という結論に落ち着きました。
理由は以下の通り:
- 初心者でも扱いやすい
- 軽くて破れにくい
- 張り間違えてもやり直ししやすい(コストが低い)
- 床下の湿気・冷気をしっかりブロックする
参考にしたのはこの記事:
https://yoshidacraft.net/blog/20367/
この内容を踏まえて選定しました。
僕の古民家の状況(リアルな問題点)

実際に床下を確認すると、問題だらけでした。
- 畳の下が荒板で、隙間風が吹く
- 床下に断熱材がない
- 外気が床下にそのまま入る
- 湿気が上がり、寝室の空気が重い
- カビリスクが高い
この状態を改善しないまま住み続けるのは、体にも家にもよくない。
そこで 床下に防湿シートを敷く という最初の一歩を選びました。
実際に敷いてみてわかった「3つの効果」

① 外気・湿気の侵入が一気に減った
敷いた瞬間から、 **空気が軽い。湿気の重さが減った。** そんな体感レベルの変化がありました。
② 寒さが軽減され、寝室が快適に
冷気が直接上がらないため、冬の寒さがかなりマシになります。
断熱は部屋全体を箱のように、同じレベルで断熱しないと効果がないといわれていますが隙間風を防ぐだけでグーンと暖かくなりました。
③ 作業は初心者でも簡単
広げて、重ねて、テープで軽く固定するだけ。 特殊な工具は不要。
応急処置なので、簡単さを重視。ハサミ、カッターさえあれば簡単に作業ができます。
注意点・イマイチだったところ
- 床板が荒いと作業が大変
- シートは150mm重ねる必要がある
- 重ね部分はテープで軽く固定するとズレにくい
- 畳の位置や向きをメモし忘れると、畳を戻せなくて後で苦労する(僕は忘れた…写真を遡った)
- タイベックのシートは裏表どちらでもOKですが、どちらかというと文字の書いてあるほうが外向きの性能をしているので今回は地面側に文字がくるように施工。
他の湿気対策との比較
炭・調湿材
効果はあるが、面積によっては価格が高くなる。防湿シートと併用はあり。
床カラットであれば、放置でいいが炭の場合は定期メンテナンスとして炭の天日干しが必要。
断熱材の設置
効果は高いが、コスト・時間がかかる。
床下であれば、スタイロを敷くことになると思うのですが、古民家の場合は根太や大引きが丸太のまま(角材ではない成型されていない状態)なのでそのままだと断熱材を入れられないです。
なので、簡単に済む場合でも、根太からやり直す必要はあります。
根太の張り直しとなると、木材が必要になりどうしてもコストがかかります。
床の張り替え
最も根本的。 だが費用・工期ともに大きく、DIYが難しい。
古民家の床は水平がとれてなかったりするので、畳をめくって床材を敷いたら終わりといかないのが難しいところ。大引きからのやり直しになると大仕事になります。
防湿シート
効果:高い
価格:手頃
DIY難易度:低い
今回、選択した方法です。価格や時間の割に、効果が高く我が家の状況ではこの工法一択でした。
おすすめの防湿シート
壁も壊してDIYする予定なので、多めに購入。
1巻きで50Mもあるので、全部屋の床下に張っても余ります。
シートを止めるのに、気密テープも購入。ちょっとした隙間を埋めるのにも使えるので、テープを多めに購入しました。10畳程度の部屋の外周とシートの間を止める程度であれば1巻きあれば十分です。
こんな人におすすめ
- 古民家や築古住宅に住んでいる
- 冷気・湿気が気になる
- DIYで家の快適性を上げたい
- 応急処置としてすぐできる対策が欲しい
おすすめしないケース
- 新築〜築浅で湿気問題がない家
- 床下が密閉されている家(別の対策が必要)
この辺のケースは別の個所からの隙間風だったりするので、原因によって場合分けしてみてください。
まとめ:防湿シートは古民家DIYの最初の一歩にちょうどいい
防湿シートを敷くことは、
生活のストレスを強烈に減らすDIY でした。
湿気が減ると寝室の空気が軽くなり、カビリスクも下がり、家が安心して使える空間になる。
古民家暮らしの改善として、まず試すべき1手です。
迷っているなら、今回紹介したシートを選べば間違いありません。